2025年11月29日(土)。
エントワーズとして 初めての工場見学イベント を開催しました。

「グッズって、こんなふうに作られているんだ!」
そんな驚きとワクワクを、実際に体験していただきたい──
その想いから生まれたエントワーズ工場見学ツアーは、
ものづくりの楽しさと舞台裏をお届けする取り組みです。

今回は、記念すべき初開催の様子をまとめました。
どんな気持ちで準備を進めてきたのか、当日どんな時間が流れたのか。
その空気感まで感じていただけたら嬉しく思います。

皆さまの「縁」と「輪」が広がりますようにっちゅ

目次

1.はじめに|工場見学を開催した背景

エントワーズをもっと好きになってもらい、
「この会社を推したい!」と思っていただけるきっかけを作りたい——
その想いが、今回の工場見学を企画した原点でした。
その対象は社外のお客様だけではなく、社内のメンバーも同じです。

エントワ工場見学のアクリル看板

「たかが缶バッジ屋」「ただのグッズ製造会社」と思われるのではなく(思うのではなく)、 私たち自身が 缶バッジ屋(グッズ製造屋)として誇りを持つこと。 その誇りこそが、品質へのこだわりや細部への努力につながり、 最終的にお客様の笑顔へとつながる——そう考えました。

エントワーズグッズ工場

エントワーズを“推したい会社”だと思ってもらうために、
「この会社、本当にこだわっているな」と感じてもらうことを目標にしました。
私たちの考える “こだわり” とは、

相手を思いながら、細部まで丁寧に向き合うこと

つまり、
こだわり = 相手への想像力 × 細部への丁寧さ
と定義し、それを意識しながら準備を進めてきました。

エントワ工場見学

初開催ということもあり、具体的な数値目標を設定することはできませんでした。 そこで私たちは、“推したい”という感情が生まれる瞬間をゴールに設定しました。 人は「推したい」と思ったとき、自然とお金を払いたいと感じるものです。 お金を払う行為の本質は 共感と信頼 にあります。 「お土産としてグッズを購入したい」と思っていただけたなら、それはまさに 推したい気持ちが生まれた証 です。

その瞬間を生み出せる工場見学を目指し、半年間準備を続けてきました。

エントワ工場見学-車のショールーム

工場見学のグッズの事後販売はこちらから↓
■販売期間
2025年12/10(水)00:00〜12/26(金)23:59

2.当日の流れ

今回の工場見学は、
(1)受付 → (2)ウエア製造見学 → (3)アクリルグッズ製造見学 → (4)缶バッジ体験 → (5)缶バッジ製造見学 → (6)アフターファクトリー
という流れで進行しました。

参加者の皆さまに、ものづくりの現場を楽しみながら体験していただくことを大切にしました。

エントワ工場見学-受付

(1) 受付

受付では、参加料500円(小学生無料)をお預かりし、荷物がある方へは番号札付きのタグを付けてお預かりしました。

エントワ工場見学-番号札付きのタグ

また、ウェルカムドリンク(お茶or水)に加えて、ランチバッグをプレゼント。 参加者の皆さまには、貴重品をそのバッグに入れて工場内を回っていただきました。

エントワ工場見学-受付
エントワ工場見学-ランチバッグをプレゼント

工場見学開始までは、車のショールームで自由に写真撮影や交流を楽しめる時間をご用意。 SNSでつながりのある企業公式キャラのグッズ展示も行い、多くの方が写真を撮りながら盛り上がっていました。

エントワ工場見学-車のショールーム

工場見学開始までは、車のショールームで自由に写真撮影や交流を楽しめる時間をご用意。 SNSでつながりのある企業公式キャラのグッズ展示も行い、多くの方が写真を撮りながら盛り上がっていました。 スタート前の工夫として、グッズが完成する前の“素材の姿”を展示しました。 アクリル板の面付状態、缶バッジに使う紙やホログラムシートなど、 「これがどのように製品になるのだろう?」とワクワクしてもらえる仕掛けをしました。

エントワ工場見学-アクリル板の面付

アクリルの面付↓

エントワ工場見学-アクリル板の面付

缶バッジ(ホログラム)の面付↓

エントワ工場見学-ホログラムシート

(2) ウエア製造見学

最初に見学いただいたのは、Tシャツなどのウエア印刷工程。
プレス機による印刷の様子を間近でご覧いただき、加工の精度や熱による仕上がりを体感していただきました。

エントワ工場見学-ウエア製造見学

(3) アクリルグッズ製造見学

次にアクリルグッズの製造工程へ。
両面印刷の仕組みや、レーザーカッターによるカットの様子を見学していただきました。
検品作業やナスカン付けなど、機械だけではなく人の手が加わって初めて製品が完成するという点も知っていただける時間となりました。

エントワ工場見学-アクリルグッズ製造見学

(4) 缶バッジ体験

ワークショップとしても人気の高い、オリジナル缶バッジ制作体験を実施しました。

エントワ工場見学-缶バッジ体験

エントワーズ公式キャラクター「なっちゅ」のデザインを使用し、表面の仕様(キラキラなど)や裏側のパーツ(安全ピン・マグネット・鏡など)を自由に選べる体験です。

エントワ工場見学-缶バッジ体験

手動プレス機で制作することで、「ものづくりの楽しさ」と同時に「手作業の大変さ」も実感していただきました。 その上で、後半に登場する自動缶バッジマシーンのすごさがより伝わる構成にしています。

エントワ工場見学-缶バッジ体験

(5) 缶バッジ製造見学

印刷工程は時間の関係でお見せできなかったものの、カット工程から見学いただきました。
歴史的な変遷として、

手動機 → クリッカー機 → 完全自動カッティングマシーン

という流れで見ていただくことで、品質向上の変化や設備投資への姿勢を感じていただけたと思います。

エントワ工場見学-缶バッジ製造見学

カット手動機↓(一枚一枚カットします)

エントワ工場見学-カット手動機

クリッカー機↓(複数枚を一度にカットします)

エントワ工場見学-クリッカー機

完全自動カッティングマシーン(音あり)↓


最後に、完全自動缶バッジマシーンを公開。 普段なかなか見る機会のない設備ということで、 参加者の皆さまには音や動きなど 五感で体感していただきました。

エントワ工場見学-完全自動缶バッジマシーン

(6)アフターファクトリー

次の予定がない参加者へ、アンケートへの協力をお願いし、そのお礼としてアフタードリンクを提供しました。

エントワ工場見学-アフタードリンクメニュー

ドリンクは、お茶・コーヒー、そして静岡県産の100%グレープフルーツジュース「夕焼けルビー」。 静岡の企業とのつながりを感じていただけるように選び、多くの方に喜んでいただきました。
ちなみに、グレープフルーツの果物言葉は「縁」。 これはエントワーズの企業理念「縁と輪」にも通じており、工場見学の締めくくりにふさわしいドリンクとなりました。

エントワ工場見学-アフタードリンク「夕焼けルビー」

ちょっとした備品のこだわり↓

エントワ工場見学-ペンと消しゴム

紙コップも工夫↓
ハーフカットのステッカーを紙コップに巻きました!!!

エントワ工場見学-アフタードリンク

スーパーGT1号車でのスポンサー活動の映像を流しました。
(音無しの映像)

ビリーも頑張ってくれました↓

エントワ工場見学-看板犬
SNSアイコン

なっちゅ

こだわりっちゅ!

3.参加者の反応・感想

Q1. 工場見学の満足度を教えてください。

ご参加いただいた皆さまに大変ご満足いただく結果となり、スタッフ一同とても嬉しく思っております。

エントワ工場見学-缶バッジ体験

Q2. 特に印象に残ったことはなんですか?

参加者の皆さまから、温かいコメントを多数いただきました。
一部をご紹介いたします。

これらのことは、私たち自身が大事にしていかなければいけないことです。工場見学をやったことで、改めて大事にしていこうと思えました。

エントワ工場見学-アクリル製造見学

Q3. また工場見学に参加したいと思いますか?

全員の方から「また参加したい」との嬉しいお声をいただきました。

エントワ工場見学-缶バッジ製造工程

また、静岡だけでなく、北海道や京都など遠方からご参加いただいた方もおり、普段なかなか会えない方同士の交流が生まれた一日となりました。(ご来場方法は、半数の方が車で静岡県藤枝市へ、もう半数の方が公共交通機関を利用してお越しくださいました)

SNSでも
「まさに縁と輪を感じる時間だった」
という温かい感想が寄せられています。
ステキな時間を共有できたこと、そして関わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

#エントワ工場見学」でX(旧:ツイッター)にて投稿もご覧いただければ幸いです。

エントワ工場見学-メイン看板
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なっちゅ

嬉しいっちゅ!

4.スタッフの裏側と準備期間(半年プロジェクト)

現代は情報があふれ、体験より先に情報が入ってくる—

いま「体験と情報の逆転現象」が起きていると強く感じています。 本当の知識とは、身体の記憶や、実際に経験した出来事の積み重ねの中から生まれるものだと思います。しかし近年は、体験しなくても“知ったつもり”になれるため、ものづくりの現場でも、経験を伴わない理解が増えているように感じます。
だからこそ、思いついたことはまず行動してみることが大切だと考えています。 実際に手を動かし、やってみることで、それは自分の血肉となり、いつか必ず自分を支える力になるはずです。

世の中が前へ進み続けている以上、私たちも立ち止まってはいられません。 「現状維持は後退」──そう自分たちに言い聞かせ、今回、初めての工場見学に挑戦する決断をしました。

この挑戦を通して、自分たちのものづくりへの想いや姿勢が、多くの方に伝わるきっかけになれば嬉しく思い、準備を進めました。

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なっちゅ

やってみないと
わからないっちゅ!

エントワ工場見学-アクリル看板

半年間の準備期間

通常業務をこなしながらの準備では、「後でやろう」「時間があるときに…」では何も積み上がりません。 薄っぺらい準備では、人の心は動かせない。 だからこそ、一つひとつを丁寧に積み重ねていくことを意識しました。 とはいえ、準備中には思わず焦る瞬間もありました。
例えば、工場見学の 2 ヶ月前にお弁当の手配をお願いしていたのに、1週間前に『スタッフのお弁当どうする?』という話が出たときは、さすがにヒヤッとしました(笑)

エントワ工場見学-送迎用の車

この出来事から学んだのは、
•すぐに取り掛かること
•期限を宣言すること
•チームでの共有を大事にすること
この3つが揃うと、誰も待たせず、チームとして前に進めるということです。

エントワ工場見学-準備

プロジェクトの準備を通して、 実際に体験することで、本当の知識になるということを、改めて強く実感しました。 これからの仕事に生かしていきたいですね。

エントワ工場見学-買い物袋

ちなみに9月24日からSNSを通じて工場見学の参加者を募集を開始。
最終的に無事にどの時間帯も埋まり、ほっとしました。
こちらが告知用のサイトです↓

5.工場見学を通して伝えたかったこと

今回の工場見学で最も伝えたかったのは、「エントワーズは、ものづくりの会社として誇りを持って良いものを届けている」ということです。私たちは、ただ“お金を稼ぐため”に会社を運営しているわけではありません。金儲けだけを目的にしていては、長く続くことはできず、お客様との信頼も築けないと考えているためです。

エントワ工場見学-企業公式グッズ

心の向きが品質を決める

同じ缶バッジを作るにしても、
•「報酬のために作る」のか
•「お客様に喜んでもらうために作る」のか
その目的の違いは、仕上がりに明確な差として現れます。

エントワーズのものづくりは、間違いなく後者です。 お客様の笑顔や喜ぶ姿を想像しながら作業することで、自然と細部まで丁寧になり、品質の高さに結びついています。 ものづくりの現場では、心の向きがそのまま行動と品質に表れます。

受注、印刷、検品、仕上げ——
どの工程でも「手に取る人が嬉しいかな?」と想像できるかどうか。
その姿勢こそが、エントワーズの強みであり、ブランドの根っこだと感じています。

エントワ工場見学-グッズいろいろ

工場見学という機会の意味

今回の工場見学を実施して良かった点は、エントワーズの「ものづくりに対する姿勢」を社内外に明確に伝えられたことです。

情報が先行しやすい現代において、本質的な価値は実際に体験することでこそ理解されると考えています。製造現場を公開し、工程を目の前で見ていただくことで、私たちが日々取り組む品質へのこだわりや責任感を、言葉ではなく“事実として”感じていただくことができたと実感しています。

また、行動として示すことで、自分たち自身が「ものづくりの会社としての誇り」を再確認する機会にもなりました。この積み重ねこそが、スタッフ一人ひとりの成長、サービス品質の向上、そして結果として売上向上へとつながると考えています。

エントワーズのスタッフからも「実施して良かった」という声が多く上がり、今回の工場見学を行った意義を強く感じることができました。

今回の工場見学を通して「ものづくりの会社としての誇り」を社内でより強く共有でき、工場見学を大きな成功で終えることができたと感じています。(よかった...)

エントワ工場見学-立ち入り禁止
SNSアイコン

なっちゅ

みんな...頑張ったっちゅ!

6.特別企画:プレゼントキャンペーンのグッズ紹介

工場見学では、特別企画として 、昨年度よりスポンサーとして応援しているSUPER GT 1号車の「缶バッジ&アクリルキーホルダー」を製造し、その製造風景を公開しました。 そして、SUPER GT 1号車がシリーズ優勝(3連覇)を達成したことを記念して制作したこちらのグッズを、X(旧Twitter)にて100名様プレゼントキャンペーンを実施し、多くの反響をいただきました。

SUPER GT 1号車がシリーズ優勝プレゼントキャンペーン

黄金缶バッジについて

シリーズ優勝の輝きを表現するため、缶バッジは「黄金仕様」にこだわりました。 ホログラム素材は、背景を黄色にすることでより強い金色の表現が可能になります。

この特性を生かし、きらめきが最大限際立つデザインに仕上げました。
•白版(下地)は車とロゴの部分にのみ使用
•その他は全てホログラム面を生かし、キラキラ輝く構成
•黒色は白版なしでも不透明のため、印象が引き締まる仕上がりに
黄金感と重厚感を併せ持つ、特別な缶バッジとなりました。

SUPER GT 1号車がシリーズ優勝缶バッジ

ホログラムには、星形の模様、大きくキラキラするもの、粒の大きさが異なるものなど、さまざまな種類があります。 今回はその中から粒が細かく、上品な印象になるタイプを選びました。

SUPER GT 1号車がシリーズ優勝缶バッジ

黄金缶バッジについての記事はこちら↓



アクキーについて

SNSで「エントワさんがファンと一緒に三連覇という夢に向かって戦えたことが嬉しかった!」という温かいコメントをいただいたことをきっかけに、弊社キャラクター『なっちゅ』をメインに据えたグッズデザインにしました。 なっちゅを通じてファンとのつながりがより深まったことを実感できるグッズとなったと思います。

SUPER GT 1号車がシリーズ優勝アクキー

アクキーのアタッチメントも複数試して、一般的な使い勝手の良いナスカンにしました。

SUPER GT 1号車がシリーズ優勝アクキー

台紙デザインについて

台紙には、これまでのレースの結果を記載した欄を設け、思い出として振り返ることができるデザインとしました。 また、弊社工場見学で製造したことを印象付けるため、富士スピードウェイでのレース写真を採用し、静岡の魅力も伝えています。 缶バッジとアクキーを並べて飾れるレイアウトにすることで、ファンにとってコレクションアイテムとして楽しめるセットとなったと思います。

SUPER GT 1号車がシリーズ優勝グッズ
SNSアイコン

なっちゅ

1号車ラブっちゅ!

7.最後に:エントワーズの「ものづくり」への想い

今回の工場見学を通して、私たちは改めて、ものづくりの原点は “人の想い” である ということを強く実感しました。 機械がどれだけ進化しても、デジタル化が進んでも、最後の品質を決めるのは つくり手の姿勢と、相手を思う気持ちです。 エントワーズが大切にしているのは、ただ大量に作ることでも、効率を追い求めることでもありません。

「この人が手に取ったら嬉しいだろうか」
「誰かの大切な思い出になるだろうか」

その想像力と、細部まで丁寧に向き合う姿勢です。 今回の工場見学でいただいた感想や笑顔は、私たちの誇りであり、これからも前に進む大きな力になりました。
私たちはこれからも、“縁と輪”を広げながら、誰かの心に届くものづくりに挑戦し続けます。 そして、いつか「推せる会社」と胸を張って言っていただけるよう、誠実に、丁寧に、ものづくりと向き合っていきます。

最後になりますが、今回参加してくださった皆さま、そして日頃から応援してくださっているすべての方へ、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
これからも、エントワーズをどうぞよろしくお願いいたします。

エントワ工場見学-グッズ工場
SNSアイコン

なっちゅ

ありがとうっちゅ!

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