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今年は「燕三条の工場の祭典」に参加したこともあり、エントワの地元である静岡の工場見学にも行かなければという気持ちが湧き、静岡工場博覧会2024(通称「ファクハク」)に参加しました。このオープンファクトリーは静岡で開催され、工場の中を見学できるイベントです。
今回レポートを書くに至った理由は、「燕三条の工場の祭典」と「ファクハク」の両方に行くという、あまり経験することのない貴重な体験をしたので、その違いや魅力を少しでもお伝えしたいと思ったからです。
レポートを通じて、静岡の工場の素晴らしさを少しでも感じていただけたら嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いします。
目次
「ファクハク」のパンフレットにあるキャッチフレーズ通り、「ファクハクでしか見られない景色がある」「ファクハクでしか感じられない空気がある」「この一期一会の瞬間を楽しむ」という点が、ファクハクの魅力だと感じました。参加者それぞれが、この言葉の意味を自分なりに感じ取ったと思います。エントワの場合は、弊社も製造業ということもあり、他の工場を見学する楽しみがありました。
「燕三条の工場の祭典」との違いとして感じたのは、「ファクハク」がまだ歴史の浅いイベント(今年でおそらく3回目)であるのに対し、「燕三条の工場の祭典」には長い歴史があることです。その歴史の差が良い意味で現れており、「ファクハク」では、外部の人を迎えることにまだ慣れていない印象で、非常に丁寧で温かいおもてなしを感じました。特にツアーのバスで大人数で訪問したこともあり、多くの方が出迎えてくれた場面が印象的でした。(工場長がお出迎え!!)
静岡の温かさをしっかり感じることができました。
また、「燕三条の工場の祭典」では、見学した場所では主に一人の方が説明を担当していた印象でしたが、「ファクハク」では複数の方が説明をしてくれる場面が多く、そこにも違いを感じました。どちらもそれぞれの良さがあると思いますが、職場内でのサポート体制や温かい人間関係的な「ファミリー感」を感じられたのは「ファクハク」で、ほっこり場面が多かったです。(「燕三条の工場の祭典」は安定感抜群!!!)
こちらの違いは、あくまでもエントワの個人的な感想ですので、工場によっても違うと思いますので、ご承知ください(笑)
なっちゅ
ほっこりっちゅ!!!
今回は「静岡」の産業の底力を探るツアーに参加しました。実は昨年もファクハクのツアーに参加し、その時の体験がとても良かったので、今年も参加しようと思いました。ツアーに参加すると、普段は自分では知らなかったり、興味を持たなかった場所にも行く機会ができるのが魅力です。そうした違った体験を楽しめるのが良い点だと思います。 さらに、ツアーごとにテーマがユニークで、同じテーマの視点から工場を見学することで、より深い知識が得られるように感じます。今回は「とにかく大きな工場を見てみたい!」という気分で選んでみましたが、選んで大正解でした。(ちなみに、どのツアーもきっと楽しいと思います!) また、ツアーの最大の魅力は、ツアーガイドの存在かもしれません。ガイドの方は工場やものづくりが本当に好きなようで、その情熱が伝わってくる話をしてくれたおかげで、工場見学がさらに楽しくなりました。知識が豊富なだけでなく、ものづくりが好きな人から聞く話は、やはり面白いですね。
なっちゅ
楽しいツアーっちゅ!!!
ヤヨイサンフーズさんは、調理冷凍食品の製造・販売を行っている大手企業です。まず驚いたのは、社員数の多さと、その規模の大きさです。お話を伺って分かったのは、扱っている商品がとにかく多岐にわたっており、販売先も幅広いこと。主な商品には、ハンバーグ、メンチカツ、グラタン、クリームコロッケ、デザートなどがあり、コンビニやファミレスでも取り扱われています。知らないうちに、私たちがヤヨイサンフーズさんの商品を食べていたのだと知り、とても感動しました。また、給食でも使用されているとのことで、学校給食のデザートには見覚えがありました。
ヤヨイサンフーズさんは、これまでは小学生向けの工場見学を行っていたそうですが、今回は大人の工場見学として初めて受け入れていただき、非常に貴重な体験となりました。工場内は撮影禁止だったため、記憶をもとにお伝えしますが、見学中にあるコンビニ向けのグラタンを2つの生産ラインで製造していました。ほとんどの工程は機械で行われていましたが、人の手で行う作業もあり、チーズの投入や重さの確認、パッケージのシール交換や蓋の閉め作業などが担当されていました。同じ作業を続けると飽きてしまうため、1時間ごとに作業場所を交代する工夫がされており、働きやすい環境が整えられている印象を受けました。
また、コンビニで1つの商品が売れると、1万個以上の注文が入るそうで(全国のコンビニの数が一万以上あるので)、大量生産をしながらもミスが起きないように、万が一ミスが発生した際にはすぐに対処できる体制が整っているとのことです。さらに、抜き打ちでテストを行い、製品の品質をすぐにチェックできる仕組みもあるそうです。大きな工場ならではのリスク管理などを学ぶことができたと思います。
機会があればコンビニなどで、ヤヨイサンフーズさんの冷凍食品を探してみましょう!
なっちゅ
美味しかったっちゅ!!!
「アイエイアイさんは、工場の生産ラインで使われる産業機械を製造している大手企業です。バスで近づくにつれ、その工場の大きさに圧倒されました。工場に入ると、白い通路が真っ直ぐに伸び、一体エントワの工場が何十個も入るのではないかと思うほどの規模に驚かされました。とにかくそのスケール感に圧倒され、ワクワクが止まりませんでした。
現在アイエイアイさんで作っている製品はもちろん秘密で見られませんでしたが、ショールームのような場所で、アイエイアイさんの技術力を目の当たりにしました。生産現場を支える数多くの機械が展示されており、生産性だけでなく、安全性も十分に考慮されているのを実感。全国の多くの工場を支えていることが、ひしひしと伝わってきました。
さらに、アイエイアイさんは「miniロボ」という子ども向けのロボットキットも販売していることを知りました。ミニロボは組み立て式のキットで、ものづくりを学ぶ入門用として設計されており、利益よりも社会貢献を重視した活動だそうです。実際に体験させていただきましたが、あまりの楽しさに夢中になってしまいました。ミニロボで遊んでいた子どもたちが、将来アイエイアイさんに入社することもあるそうで、ものづくりの裾野を広げるという社会貢献の重要性を改めて考えさせられました。(エントワでも社会貢献的な活動ができないかと考えさせられました。)
また、大手企業であるアイエイアイさんは福利厚生も充実していることが少しの見学だけでも感じ取れ、働きやすい環境とはどういうものか、社内外での活動の在り方についても学ぶことができました。
↓映像で見る産業ロボットの例01
↓映像で見る産業ロボットの例02
↓映像で見る産業ロボットの例03
東海テクノさんは、静岡のTwitter仲間であり、ぜひ一度見学したいと思っていた企業さんでした。東海テクノさんは「プラント事業」(タンクや配管などのプラント整備)、「産業機械事業」(工場の生産ラインで使われる機械の製造)、「計測サービス」(3D測定を行い図面化するサービス)の3つの事業を展開しています。言葉で説明してもなかなか伝わりにくい部分があり、東海テクノさん自身もその点で苦戦しているようですが、とにかく「大きなもの」「すごいもの」を作っている会社だと思っていただければと思います。
具体的な説明は他の方にお任せして(笑)、エントワは感動した点を皆さんにお伝えしたいと思います。
一番感動したのは、工場が古いということです。「古い」という言葉は一見ネガティブに聞こえるかもしれませんが、エントワにとっては非常に感動的でした。なぜなら、古さは作り出すことができないからです。長年にわたって必要とされ、多くの人が関わってきたからこそ、その歴史が今に続いているのです。この古さは、今流行りのAI技術では決して作り出せない、最大の魅力だと思います。そして、古いからといって決して汚いわけではありません。むしろ東海テクノさんの工場は、とても綺麗だと感じました。
その理由は、工場に入った瞬間に、機械や道具が非常に大切に扱われているのが伝わってきたからです。エントワ自身も製造業に関わっているからこそ分かるのですが、徹底していなければ工場はすぐに汚れてしまいます。東海テクノさんの工場は、日常からきちんと清潔に保たれていることが感じられ、感動するほど整然としていました。「工場見学のために一日だけ綺麗にしているんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、すぐに粗を見つけ出すことは可能です。綺麗に保つことが、日常の習慣になっているのだと感じました。
お金を稼がせてくれる機械や道具、工場を大切にするという、当たり前のことをしっかり続けることがどれだけ大切で難しいかを、製造業に関わる人は日々実感していると思います。(もちろん家の中も綺麗にし続けるのは難しい…)モノづくりの会社として見習うべき点が多く、非常に勉強になりました。もし機会があれば、ぜひ東海テクノさんを訪れてみてください。心からおすすめします!
↓見ても楽しい工場見学でした!
ホテルクエストでお昼をいただきました。 1時間ぐらいゆっくりできたので、休憩になって、良かったです。
↓こういう細かいサプライズはいいですね!
↓メインはパスタでした!
↓デザートもありました!
なっちゅ
大満足っちゅ!!!
今回の「ファクハク」への参加を通じて、静岡の工場や企業の魅力を改めて感じることができました。「燕三条の工場の祭典」と同様に、ものづくりに携わる現場の熱意や技術力、そして温かいおもてなしに触れることができたことは、エントワにとっても非常に有意義な経験でした。特に、工場ごとの個性や工夫、地域のつながりを深く感じたことが心に残っています。
今回のレポートでは、「ファクハク」の魅力を私なりにお伝えし、少しでも皆さまが静岡のものづくりや工場見学に興味を持っていただけることを願っています。今後も、エントワとして、こうしたオープンファクトリーのイベントに積極的に参加し、製造業の魅力やものづくりの楽しさを発信していきたいと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
なっちゅ
今後も期待っちゅ!!!