キラキラと輝く缶バッジや、高級感のあるゴールド仕様の缶バッジは、販売売り場や展示会でもひときわ目を引く存在です。 しかし今回は、あえてその真逆ともいえる「ノーマル」と「マット」の缶バッジに注目してみたいと思います。

普段あまり缶バッジに触れる機会のない方にとっては、「こんな違いがあったんだ!」という新しい発見があるかもしれません。それぞれの特徴や魅力を分かりやすくご紹介しますので、最後までご覧いただけるとうれしいです。

缶バッジを通じて、ステキな「縁と輪」が広がりますように。

目次

1.ノーマル缶バッジとマット缶バッジとは?

缶バッジの定番中の定番ともいえる商品を、エントワーズの工場内では「ノーマル缶バッジ」と呼んでいます。

ノーマル缶バッジもマット缶バッジも、デザインを印刷した紙を「シェル」と呼ばれる金属パーツに巻き付けて製造する工程は同じです。違いは、デザイン紙の表面に使用するフィルムの仕様にあります。

光沢のあるフィルムを使用すると、ツヤがあり色鮮やかな「ノーマル缶バッジ」に。光沢を抑えたマットフィルムを使用すると、落ち着いた質感の「マット缶バッジ」に仕上がります。同じデザインでも、仕上げが変わるだけで印象は大きく変わるのです。

また、以前は、ノーマル缶バッジとマット缶バッジをそれぞれ1種類ずつご用意していました。しかし、設備の充実により、フィルムという選択肢以外の製造方法も可能になり、現在はノーマル缶バッジ2種類、マット缶バッジ2種類の計4種類からお選びいただけるようになりました。

「もう少しツヤを出したい」「落ち着いた雰囲気にしたい」「光沢の感じを抑えたい」など、細かなこだわりにもお応えできるようになり、お客様のイメージにより近い缶バッジを製作できるようになっています。

この記事では、「ノーマル」と「マット」の違いはもちろん、それぞれの魅力や、普段はあまり知られていない少しマニアックなポイントまでご紹介していきます。

ノーマル缶バッジとマット缶バッジ
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マニアックっちゅ!!!

2.ノーマル缶バッジの特徴

エントワーズのノーマル缶バッジには、「フィルムタイプ」と「ラミネートタイプ」の2種類があります。もともとはフィルムタイプのみを製造していましたが、ラミネート加工機を導入したことで、お客様のご希望に合わせて2種類からお選びいただけるようになりました。

現在、エントワーズで製造するノーマル缶バッジの主流はラミネートタイプです。その理由は、製造効率にあります。

ラミネートタイプ説明

フィルムタイプは、「シェル」と呼ばれる金属パーツの上に、デザインを印刷した紙を置き、その上からフィルムを重ねる工程があります。一方、ラミネートタイプは、あらかじめラミネート加工されたデザイン紙をシェルにセットするため、フィルムを重ねる工程が不要になります。工程としては、たった一つ減るだけです。しかし、この工程短縮によって、缶バッジ1個あたり約1秒の時間を短縮できます。「たった1秒」と思われるかもしれませんが、エントワーズでは毎日、大量の缶バッジを製造しています。数万個単位で製造することも珍しくないため、この1秒の積み重ねが製造時間や納期に大きく影響します。そのため、現在はラミネートタイプが主流となっています。

ラミネート機会

また、品質面でもラミネートタイプにはメリットがあります。これは広報担当として日頃から缶バッジを持ち歩いている私の個人的な印象ですが、ラミネートタイプの方が表面に傷が付きにくく、耐久性が高いように感じています。

ノーマル缶バッジ(ラミネート)

では、なぜ現在でもフィルムタイプを製造しているのでしょうか。

その理由は、フィルムならではの美しい光沢感を好まれるお客様がいらっしゃるからです。実際に見比べると、ラミネートタイプはやや柔らかく落ち着いたツヤ感であるのに対し、フィルムタイプはシャープで透明感のある光沢が特徴です。この違いは写真では伝わりにくいかもしれませんが、実物を見比べると印象が変わるほどです。そのため、多少コストがかかっても、「この光沢感が好きだから」という理由でフィルムタイプを選ばれるお客様もいらっしゃいます。

↓左がフィルムタイプ、右がラミネートタイプ。

製造効率や耐久性を重視するならラミネートタイプ、光沢感を重視するならフィルムタイプ。どちらにも魅力があり、用途やデザインに合わせて選べることが、エントワーズのノーマル缶バッジの特徴です。

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迷うかもっちゅ!?

3.マット缶バッジの特徴

エントワーズのマット缶バッジには、「マットフィルム」と「ベルベットマット」の2種類があります。「マットフィルム」は以前から取り扱っている定番仕様ですが、「ベルベットマット」はオーバーホロのラインアップを拡充した際に、新たに加わった仕様です。

ベルベットマット缶バッジとマット缶バッジ

さて、「ベルベットマット」という名前を聞いて、どんな缶バッジを想像しますか?

「ベルベット」とは、ビロードのように、なめらかで高級感のある生地のことです。その名前のとおり、ベルベットマットは通常のマット仕様よりもしっとりとした質感で、落ち着いた上品な印象に仕上がります。実際に触ってみると、その違いは意外と分かります。もちろん感じ方には個人差がありますが、「マットフィルム」も十分になめらかな触り心地なのに対し、「ベルベットマット」はさらにしっとりとしていて、思わず何度も触れたくなるような質感だと感じています。

マット系の缶バッジの魅力は、触り心地だけではありません。実は、写真撮影との相性が良いことも大きな特徴です。近年は推し活ブームの影響もあり、お気に入りの缶バッジを持ち歩き、旅行先やカフェなどで撮影を楽しむ方も増えています。そんなときに活躍するのが、マット系の缶バッジです。光沢のあるノーマル缶バッジ、特にフィルムタイプは、屋外では太陽光や照明が反射し、キャラクターやデザインが見えにくくなってしまうことがあります。一方、マット系の缶バッジは光の反射を抑えられるため、テカリを気にせず撮影しやすく、デザインがきれいに写りやすいというメリットがあります。SNSへ写真を投稿する機会が多い方にもおすすめの仕様です。

ベルベットマット缶バッジとマット缶バッジ

では、「マットフィルム」と「ベルベットマット」は、どちらを選べば良いのでしょうか。

両者の大きな違いは、表面の質感です。「マットフィルム」は、マットでありながらわずかに光沢が残っているため、缶バッジらしい存在感があります。一方、「ベルベットマット」は光沢をほとんど感じない仕上がりで、より落ち着いた高級感を演出できます。

↓左がマットフィルム、右がベルベットマット。

どちらが優れているというわけではなく、最終的にはデザインとの相性や好みによる部分が大きいでしょう。ぜひ実物を見比べながら、お気に入りの質感を選んでみてください。

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なっちゅ

質感の違いっちゅ!

4.あえて「シンプル」を選ぶという魅力

缶バッジと聞くと、ホログラムやグリッター、ゴールドなど、華やかな加工を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。もちろん、それらは売り場や展示会でも目を引き、特別感を演出できる魅力的な仕様です。しかし、だからこそ「あえてシンプルな缶バッジを選ぶ」という考え方もあります。ノーマル缶バッジは、イラストや写真、本来の色味をそのまま楽しめるのが魅力です。加工による演出が控えめだからこそ、デザイナーやイラストレーターがこだわった色や線、世界観を素直に表現できます。

一方、マット缶バッジは、落ち着いた雰囲気や上品さを演出できる仕様です。派手さはありませんが、その分、作品そのものを引き立てる存在になってくれます。キャラクターグッズはもちろん、美術作品や写真作品、企業ノベルティなどにもよく合います。実際にイベント会場でも、「キラキラしているから目立つ」のではなく、「シンプルだからこそ目に留まる」場面があります。さまざまな加工が並ぶ中で、あえて落ち着いた質感の缶バッジを選ぶことで、作品の雰囲気を大切にしたいという思いが伝わることもあります。

ノーマル缶バッジとマット缶バッジ

また、ノーマル缶バッジとマット缶バッジは、価格面でも比較的採用しやすい仕様です。そのため、予算を抑えながらも品質にこだわりたい方や、イベントでたくさん配布したい方にもおすすめです。

缶バッジ選びに正解はありません。「華やかさ」を重視するのか、「作品らしさ」を重視するのか。それとも、「触り心地」や「写真映え」を重視するのか。缶バッジは、デザインだけでなく、表面の仕上げによっても印象が大きく変わります。だからこそ、作品や用途に合わせて仕様を選ぶことが、理想の缶バッジづくりにつながります。

シンプルだからこそ伝わる魅力があります。
今回の記事をきっかけに、「ノーマル」や「マット」という定番仕様にも目を向けていただき、缶バッジ選びの選択肢が少しでも広がればうれしいです。

5.まとめ

今回は、普段はあまり注目されることのない「ノーマル缶バッジ」と「マット缶バッジ」についてご紹介しました。一見するとシンプルな缶バッジですが、実はノーマルには「フィルムタイプ」と「ラミネートタイプ」、マットには「マットフィルム」と「ベルベットマット」があり、それぞれ異なる特徴や魅力があります。

光沢感を重視したいのか、耐久性を重視したいのか。写真映えを重視したいのか、それとも触り心地や落ち着いた質感を大切にしたいのか。缶バッジは、ほんの少し仕様を変えるだけでも印象が大きく変わります。だからこそ、「どれが一番良い」という正解はありません。デザインや用途、そして「こんな缶バッジを作りたい」という想いに合わせて選ぶことが、一番大切だと考えています。キラキラとした加工やゴールド仕様が注目されることは多いですが、ノーマルやマットだからこそ表現できる魅力もたくさんあります。作品の世界観をそのまま伝えたいときや、長く愛用してもらいたいグッズを作りたいときには、ぜひ今回ご紹介した仕様も選択肢の一つに加えてみてください。

この記事が、皆さまの缶バッジ選びの参考になれば幸いです。
缶バッジを通じて、ステキな「縁と輪」が広がりますように。

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